押し照るや難波の海~河内湖の昔~
直越(ただこえ)の この道にして おし照るや 難波(なには)の海と 名づけけらしも
万葉集
奈良時代の大阪には、河内湖が存在しました。半島のように横に長くなっているところが上町台地で、それより向こうが大阪湾、手前が河内湖です。
『万葉集』には、生駒の山から大阪を見たとき、太陽が大阪湾や河内湖に照り輝き、なるほど「押し照るや難波の海」と昔の人が名付けたのだなあと感動している歌があります。
近鉄電車で生駒山の麓を通過するとき、河内湖があった昔を想像するのもロマンがありますね。そんなとき、万葉歌を口ずさんでみるのも楽しいです。
by kpps
| 2010-09-08 00:11
| 針穴写真